マラソンをやるようになって気づいたことの一つ。
フルマラソンを走ったことを人に話すと、
「どれくらいで走るの?」
と聞かれます。
どれくらいはタイムのことなのだけど、この時、相手によって大きく二種類にわかれます。
マラソンを走ったことのない人と、マラソンを走ったことある人です。
マラソン未経験者
マラソンを走ったことのない人は、ほぼ間違いなく「マラソンはどれくらいの時間で走るのか」の尺度を持ち合わせていません。
マラソン未経験なので知らなくて当然。ここが誰でも一度は走った経験のある50m走とか100m走との決定的な違いです。
よって、尺度を待ち合わせてるとしたら、TVで観たことのあるオリンピック選手レベルのタイムとなります。
もちろん、一般ランナーが2時間そこそこで走れるわけがないことは分かっていたりします。
このような人に対して、「4時間11分で走りました」とリアルなタイムで答えると、
相手からはどう反応していいか、返し方に困ってる様子が伝わってきます。
相手「へー。それってきっと、速いよね」
「で、何位くらい?全体的には前の方なの?」
僕 「えーと、順位は覚えてないんですよね、、(苦笑)」
少しやっかいなのは、明確な尺度を持ってるわけでないけど、サブ3とかサブ4とかの言葉だけ知ってる人。
こちらに合わせて話をしてくれようとするのだけど、いかんせんピントのずれた展開になります。
相手「それってほぼ、サブ4じゃないですか」「初めてのマラソンなのにすごい!すぐにサブ3ですね!」
とてもポジティブな激励のコメントは嬉しいのですが、11分も届いていないので、もちろんサブ4とは言えないし、初心者の僕からしたらサブ3は神のレベルだし。
かと言って一つずつ細かく解説すると、僕の方が気持ちを汲めない面倒くさい奴になってしまう可能性があります。
僕 「まだまだとてもそんなレベルじゃないです、はは、、、(苦笑)」
こんな感じで無難というか、面白みも意味もない返答になってしまう始末。
マラソン経験者
一方、マラソンを走ったことのある人の場合、必ずと言っていいほど、なぜか次の目標タイムを設定する方向へと話が向かっていきます。
相手「初マランソンで、かつあの暑さの中で4時間11分で走る力があれば、次回のサブ4は間違いない」「冬場でコンディションが良ければ、3時間50分も切れるよ」
こんな感じで、合理的かつ前向きに、何となく次の目標タイムの設定がなされます。
ところで、マラソンの世界に足を踏み入れると、あたり前のように登場してくる「サブ4」「サブ3.5」「サブ3」の専門用語。
昔、TVでマラソンを観ていて、「サブ10」というのを聞いたことがありましたが、これは2時間10分を切るトップアスリートが目指すタイムのことです。同じサブ何とかでも、サブ4とは2倍近い開きがあり、随分と幅があるようです。
極めつけは、「サブエガ」です。なぜかここだけお笑い芸人の江頭2:50さんがマラソン界のコモンワード化してるわけです。笑
僕は50歳からマラソンを始めたせいもあり、当初からタイムを極めることよりも、長く楽しく走り続けることを目標としようと心がけています。
なので、タイムだけにこだわるよりも、今はたとえば、マラソンより長い距離を走るウルトラマラソンだったり、ロードでないところを走るトレイルランの方面にも関心があります。
そんなところで、「僕はフルマラソンやロードだけでなく、いろんな距離や走り方を経験してランニングライフを楽しみたい」と、マラソンを走ったことのない人に話をすると、
相手は「???」
タイムのことより一層説明が難しくなったりするわけです。苦笑
これってランナーあるあるなんでしょうかね。
つづく