2024年12月8日、ITJ(伊豆トレイルジャーニー) 70kに参加しました。
天気に恵まれ代名詞の富士山と駿河湾の絵は絶景中の絶景。
「よい旅を〜」を合言葉とするスタッフの方々のサポートと応援は素晴らしいし、マイカトラリーでいただいた鰹出のうどんや豚汁のエイドも最高でした。
レースは、序盤飛ばし過ぎて早々に足が売り切れ、30kmで前腿もハムも使いものにならなくなりました。
そこからは400人もの後続ランナーに道を譲りながらの40kmのハイク。。
最後は真っ暗な山の中を歩きましたが、一人取り残される感じは寂しかった。。。
こうして、今回は伊豆半島を満喫するジャーニーランとなった一方で、トレランを少し甘く見ていたかもと反省するレースとなりました。
レースに対する心構え
僕にとってITJは、3回目のトレランレースでした。
過去二回は50kmと65kmの距離で、今回は最長の70km。
ただ、距離へのチャレンジの気持ちはなく、獲得標高も前回の野沢温泉(記事はこちら)より少なく、制限時間も15時間とたっぷりあるように思えました。
そのため、今回は完走に対する不安の気持ちはありませんでした。
むしろ、憧れの絶景の旅に対して、ワクワクしかありませんでした。
事前の準備
過去二回の完走から、トレランは上りはキツいけれど、歩いて休むことも多いし、自分のペースで行けるので、ロードレースよりも気楽に感じていました。
事前の練習は、LSDで時間耐性と距離耐性の準備はしたものの、追い込むトレーニングはほぼ無し。
また、多少は近所の坂道に足を運んでましたが、ほとんどが平地のロードでした。
もちろん試走はしてません。コースの予習も動画の確認くらいで、レースプランは無しの状態でした。
唯一、ウェアリングと装備品は、慎重に考えて準備したところは良かったのですが。
なお、直接は関係ないですが、前週に走った湘南国際マラソンはITJを控えて全力を出すことも出来ず、目標がなく緊張感のないレースとなりました。ファンレースとしては楽しかったのですが、これは体力面のみならず、精神面でも良い影響はなかった気がします。(関連する記事はこちら)
レースの反省
今回のレースでは反省すべき点が露呈しました。
反省点①: レースプランがないこと
フルマラソンやウルトラマラソンでは、ざっくりでも事前にレースプランを思い描き、コースやコンディションを考慮してゴールまでを逆算してペース配分を考え、走りながら身体と対話してペースを調整していきます。
ところがトレイルの中では、自分の中に距離や時間の感覚がないので、ペース配分がわかリません。
また、コースを十分に把握できてないので、そもそもレースプランがありません。
どこで力を出して、どこはセーブするのか。そして大凡の通過とフィニッシュのタイム設定。
少なくとも、事前のプランとペース配分の尺度を、持ち合わせてレースに臨む必要がありました。
反省点②: トレーニングの不足
前半30kmにして、前腿、ハム、脹脛が全て売り切れとなり、絶対的な力量不足が露わになりました。
序盤の林道のアップダウンで飛ばし過ぎたことが原因です。
走り方など技術的な問題もありますが、最も大事な「そもそもの走力」が足りてませんでした。
これは過去のフルマラソンやウルトラマラソンでも感じてきた部分。
今回はより負荷の高いトレイルレースで、絶望的な足の終了を味わいました。
残り40kmで味わい続けた苦痛と悔しさは、次へのステップへの糧だと思いたいです。
反省点③: 経験の不足
力量が足らずとも、僕に多少の経験があれば、同じようなレース展開にはならなかったはずだと思います。
コース戦略然り、走り方然り。
経験不足は戦略や走り方だけではありません。
今回はレース中に危険な場面もありました。
序盤のまだ明るく元気な時に、急傾斜のトラバースの細道を歩きながら手袋を外していた際、足元を取られて転倒してしまい、危うく崖に転落しかかりました。
転落のリスク(生死に関わる、最も危険!)、転倒のリスク(歩いてる時も注意が必要)、転倒後のリスク(余計なエネルギーを消費し、その後の走りに影響がある)を、僕は理解していませんでした。
憧れとの向き合い方
トレランをはじめて、僕は「UTMB」という大きな目標、憧れの舞台を見つけることが出来ました。
これからトレランと向き合うにあたり、自己責任を持って憧れに近付いていけるように。
「しっかりと準備すること」
「きちんとリスクを考えること」
「そして、楽しむこと!」
こうして、3回目のトレランレースを終えて、伸びしろと課題を認識しました。
旅はつづく