どこを目指してる?
走る人になってしばらくして考えるようになったことがある
「走る目的は?」
「走ることの魅力とは?」
「どうして人は走るのか?」
フルマラソンを完走してウルトラマラソンを走ると、聞かれるようになったこと
「一体どこを目指してるの??」
ランナーが走ることで目指すところとは
箱根駅伝?オリンピック?
もちろんこれは一般ランナーが目指すところでない
サブエガ、サブ3?、タイムを追い求める?
少なくとも、僕の感覚はちがう
タイムの目標を設定することはあるが、それは目指すものではない
50歳を超え肉体的に衰えていく中で、走り続ける一番のモチベーションにはならない
一般的に使う「目指すもの」とは、「○○になる」とか「〇〇を成し遂げる」などが当てはまるだろう
けれど僕の中で走ることは、そういった「成果的なもの」が一番の目的ではない
マインドフルネス
先日、ある本の中で、
「ランニングは『動』の瞑想である」
という言葉を見つけた
「人は瞑想をすることにより、脳の疲労をとり、集中を促し、幸福度を高める」
日々の不安や雑念が消えて「今この瞬間」に集中するマインドフルネスな状態
ランナーが感じる世界
ヨガのような「静」の瞑想のごとく
僕が感じる感覚はこれに当てはまる
距離やコースを決めないゆるランや旅ランをしているとき、
苦しすぎないスピードで走り続けると、マインドフルネスな状態になっていく
走ることでもたらされるマインドフルネスは、他では得ることができない大きな魅力だ
自己肯定感
もうひとつ、走ることを通じて会得したこと
ありのままの自分を受け入れ、
そこに自分らしさを見つけたり、
体調や気持ちといった、
その時の自分を認識して受け入れること
ランニング中は自分を誤魔化すことはできないし、自分の状態を敏感に感じることができる
その中で、今できることを見出しそれに集中する
その際、
「他人と比べる必要はない」
これが大事
仕事をはじめ、生き方そのものに通じることではないだろうか
こんなところに、僕は走ることの魅力を感じる
つづく