2024年10月上旬、イギリスの首都ロンドンを訪れて旅ランを楽しみました。

長旅

ロンドン・ヒースロー空港に到着したのは現地時間の午後4時半。

空港から電車に乗り、パディントン駅で降りてホテルにチェックインしたのは午後6時過ぎでした。

朝5時に自宅を出発し、日本を飛び立ったのは9時半。時差は9時間。4月に走ったチャレンジ富士五湖ウルトラマラソンより5時間長い20時間の移動です。

ホテルの前のスーパーで買い物し、簡単に食事を済ませると、11時前にはベッドに入っていました。

長旅の疲れと時差ボケを取るため、翌朝にジョギングをしようと決めていました。

暗闇ラン

しかし、目が覚めたのは深夜1時ごろ。日本は午前10時。まだ体が時差に慣れていないのでしょう。

そこから眠れずに時間を過ごし、4時にはホテルのジムでストレッチと軽い筋トレをして、満を持して朝6時からジョギングに出かけました。

外はまだ真っ暗で、初めて訪れた海外の街でいきなり暗闇の中を走るのは少し無謀だと思いつつも、足が自然と前に進んでいきました。

街灯はあるので足元は見えますが、その日は日曜だったせいか、早朝から出歩いている人はほとんど見かけません。もちろんランナーもいません。

それでもGoogleマップで位置を確認できるので問題はありません。

目的地は、あのハイド・パークです。 

旅ランの感覚

ところで、見知らぬ土地を走ると、僕は幼い頃の感覚を思い出します。

あの頃、新しい友達の家に向かう道や、慣れない街に感じた、少しの冒険と、そして少しの不安。

初めて目にする街並みや見知らぬ人々と、そこにある生活やら空気感。

大袈裟に言うと、自分がそれまで知っている世界との違いをとても敏感に感じ取りました。

大人になるに従って、そういう感覚は薄れるというか、経験と引き換えに失われていきました。

しかし、旅ランをすると、あの感覚がふっと蘇ることがあるのです。

今回の異国での旅ランはじめも、まさにそんなワクワク・ドキドキが入り混じったものでした。

グッドモーニング ロンドン!

ホテルを出て15分、ハイド・パーク沿いの通りに到着しましたが、外はまだ小雨混じりで、夜明けまでもう少し時間かかかりそうです。

公園の入り口は開いてましたが、流石に異国で暗闇の中に入るのは躊躇われ、明るくなるのを待ちながら外周を30分ほど走っていました。

ようやく周囲の様子がわかるくらいの明るさとなり、公園に入ると、背の高い木々と整備された芝生の外周には、ひたすら広い歩道とサイクリンロードがあり、さらに乗馬用の道までありました。

広大な敷地には、縦横に走る小道がいくつもあり、広大の公園をショートカットしたり、遠回りしたり自由にジョグや散策をすることができます。

公園の中央には、サーペンタイン・レイクという湖というか人工の大きな池があり、その池の真ん中を渡す立派な橋があり、さらには美しい庭園や宮殿まであります。もともとここは貴族の荘園跡で国王によって買い上げられた土地だそうなので、納得です。

そんな公園の中を驚きをもって走っていると、徐々に明けてきた空が、見事に朱色に染まっていました。時間にすると10分足らずだったでしょうか。

ロンドンでの最初のジョギングで、いきなり幻想的な光景に出会いました。

最高じゃん、ロンドン!!

旅はつづく

投稿者
KUGE RUN

九郎

コロナをきっかけにジョギングをはじめる。 「人はどうして走るのだろうか?」 と思いながら普段は地元の江の島周辺を走り、 ときどき各地で旅ランを楽しんでいる。

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