2023年9月24日、オホーツク網走マラソン2023に参加しました。

ランキング1位の人気の大会

オホーツク網走マラソンは、2022年のRunnetの人気ランキングで見事に全国1位に輝いたマラソン大会です。

僕も前回参加しましたが、コース、エイド、サポートなど、本当に素晴らしい大会で感動しました。

とくに参加を決めた一番の理由は能取岬の絶景です。

とにかく絵になる灯台を周るコースは、昨年の記事(こちら)にも書きましたが、大きなインパクトを僕の中に残しました。

道東の開催で参加には長距離移動のハードルはありますが、あの時の感動が忘れられず今回もまたエントリーしたのでした。

レースの展望

昨年と同様に前日に現地入り。

前月8月の末に開催された北海道マラソンは酷暑の影響で過酷なコンディンションだったようですが、さすがに9月も下旬の網走は涼しくなりはじめています。

ところが9月まで続いた猛暑の影響により、名物のゴール付近の260万本のひまわりは、残念ながら2週間前に咲いてしまいました。それでもレース当日の天気予報は晴れで、最高気温20℃。最高のコンディションになりそうです。

一方で、今回のレースの目標設定は非常に難しかったです。

2回目のフルマラソンだった前回のオホーツク網走マラソン(記事はこちら)でギリギリですがサブ4を達成。

その次の世界遺産姫路城マラソン(記事はこちら)では、3時間35分とベストを更新することができましたが、5月の黒部名水マラソン(記事はこちら)は、暑さのせいもあり3時間45分と初めて記録を伸ばすことができませんでした。

網走は序盤に激坂もあるタフなコースです。その上、7月・8月は思うように距離を踏むことができなかったため、PB更新を狙うのは割とあっさりあきらめたものの、代わりにどこに目標を置いてどんなレースにするのか、当日朝まで決めることができませんでした。

余談ですが、この夏に十分に走れなかったのは、猛暑のせいだけでなく、右脹脛の違和感(肉離れの手前)が原因でした。このケガは、6月のサロマ湖100キロウルトラマラソン(記事はこちら)で左脹脛の肉離れを押して完走した代償だと思っています。また、その左脹脛のケガのきっかけは、5月の黒部名水マラソンの直前の練習中、距離走の後半に急な大雨で気温が下がった際、左脹脛にピリッとした痛みを覚えた時でした。さらには、GWに行った初めての本格的なトレランで左足首を軽く捻挫してしまい、それから数週間ほど痛みが残りました。こうやって遡って考えてみると、これらの一連のケガは偶然のことでなく必然というか、すべて繋がっているのかなと。不思議なことに5月のフルマラソンも6月のウルトラマラソンもレース中やレースの後に痛みが出ることは一切ありませんでした。ただ自覚のない身体の深部のダメージというか、肉体への負担の見えないの蓄積というのは、やはり侮れないものですね。

序盤

今回はBブロックからのスタートだったのですが、目の前にサブ3.5のペーサーさんがいたこともあり、行けるところまでペーサーさんについて行く作戦とすることにします。スタートラインで並んで待ってる時に決めました。30キロまでしっかり走ることを目標として、冬のフルマラソンに向けた距離走にしたいというところです。

東京農大の名物「大根おどり」の元気のいい応援を受けながら、ウェーブスタートで網走刑務所から出発。

オホーツク海沿岸から能取岬を経由して、能取湖と網走湖の東岸を南下して網走刑務所のすぐ西にある大曲公園に戻ってくるコースです。

序盤は網走の街中のフラットな幹線道路を順調に集団の中で疾走します。昨年も同じコースを走っているので、自分の中には少し余裕があります。晴天の下、日差しが強いのが気になりましたが、それ以外はこの時点まではすべて順調です。

ところが、序盤5キロすぎから山道となり一気に80メートル上る激坂から15キロ過ぎまでのアップダウンへと進んでいくと、たちまち足が続くかなくなり、ペーサー集団から置いていかれてしまいます。

まだまだ先は長いので、無理せずに自分の状態を見ながらペースを組み立てることに切り替えます。

なかなかに連続するアップダウンで足と心は確実に削られていくのですが、今年はそのすぐ先に絶景が待ってることを僕は知っています。

ふと見上げると、昨年は曇りだった空はバッチリ青空に。

これは楽しみでなりません。

ここにしかない景観

とうとうその時が来ます。

12キロ過ぎに左に曲がり、左右に緑の樹木が覆い被さる長い下り坂の向こうに、青く輝くオホーツク海と白と黒の灯台が小さく見えます。

ここら先はしばらくレースを忘れてひたすら景色を堪能します。

能取灯台の向こうは30メートルの断崖絶壁。

美しいオホーツク海を横目に緑の芝生の不整地の上を走りながら、時に立ち止まって撮影も楽しみながら、全長21メートルの白黒のコーンを反時計回りに駆け抜けます。

去年よりもよく晴れた青空に、レトロな八画形の灯台が本当に綺麗に映えていました!

さらに、この先に昨年は目に入らなかった光景が飛び込んできます。

能取岬からオホーツク海を挟んで西の向こうに、6月に走ったあの「聖地サロマ」が見えるではありませんか!!

僕はこの光景を目にするために今回もオホーツク網走マラソンを走りに来たのだと、一人勝手に納得したのでした。

フィニッシュ

二度目のオホーツク網走マラソンのタイムは3時間47分。

昨年より12分タイムが縮まりましたが、あとでラップを比較してみると、30キロ以降はほぼ同じタイム。

つまり前半の貯金分が昨年からの進歩で、後半はいつも通りの苦しいフルマラソンでした。

マラソン2シーズン目の冬場に向けて課題の多い内容ですが、これはすべて僕の伸び代。

これからも無理せずマイペースで課題を設定してランニングを楽しもうと思います。

次は「4度目の正直なるか?!」

地元でマラソン大会に参加予定です。

つづく

投稿者
KUGE RUN

九郎

コロナをきっかけにジョギングをはじめる。 「人はどうして走るのだろうか?」 と思いながら普段は地元の江の島周辺を走り、 ときどき各地で旅ランを楽しんでいる。

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