2023年10月、NHK大河ドラマで話題の浜松で旅ランしました。

ありし日の記憶

今回はJR浜松駅から出発して、「家康の散歩道」を巡るコースをのんびり走ります。

浜松駅に降り立ったのは38年ぶり。

僕は幼少期から中学2年生の夏まで近郊の袋井市に住んでいたので、デパートとか動物園とか当時はしばしば浜松を訪れた記憶がありますが、東京に転居してからは不思議と縁がありませんでした。

旅行や出張で東海道新幹線に乗り、東京方面と名古屋方面のそれぞれから何十回と通り過ぎていたので、いつでも簡単に寄ることができると思いつつ、いつの間にか40年近く経っていたわけです。

当然ですが、浜松駅とその周辺は大きく様変わりして、当時の記憶と結びつくものすら見つかりません。

それでも地名は馴染みがありますので、道路表示を見ると懐かしく感じます。

よく整備された駅前の歩道を進んで、まずは2キロほど北西にある浜松城公園へ向かいました。

誇らしげな出世城

出世城として有名な浜松城は、コンパクトな天守閣が復元されて街を見下ろしています。

ここも約40年ぶりの訪問です。

姫路城をはじめとした他の大きな城と比べると小ぶりな造りですが、天下人家康の効果か、青空の下で堂々とそこに存在していました。

おそらく当時はなかった城内に展示されている甲冑を見学したり、天守からの眺めを楽しみました。

けれど、幼い頃の僕にとって浜松の一番の思い出だった動物園があった場所がわからなかったのは、少し残念でした。

「どうする家康」

続いてお目当ての一つの「浜松 大河ドラマ館」へ。

今年初めて大河ドラマを観るようになり、どうしても訪れてみたかった場所でした。

ドラマの美術セットや衣装、背景映像などの「どうする家康」の世界にしばし浸かって楽しみました。

ちなみに僕は父方のルーツが甲斐の国にあるので、贔屓の戦国武将は武田信玄です。

浜松元城町東照宮

つぎに浜松城の前身である引間城跡、今は元城町東照宮となっているパワースポットを訪れます。

浜松城の天守閣から場所は確認済みで、浜松城公園からすぐ近くです。

引間城は青年期の家康にとって縁深い城の一つです。

僕もここで今後の「武運」を祈願させてもらいました。

三方原古戦場

ここからさらに、2キロ北西にある犀ヶ崖へと走っていきます。

犀ヶ崖(さいがたけ)は有名な三方原の戦いで、家康が武田信玄に惨敗して浜松城へ逃げ帰った際に一矢を報いた場所です。

徳川方の夜襲で慌てた武田勢が大挙してこの辺りの大きな断崖から転落したとのこと。

今は随分と地形は変わったとのことですが、当時を偲ぶ深い崖の一部が残っていました。

近くには三方原の戦いでしんがりを務めた本多肥後守忠直の碑や、

敗走する家康の身代わりとなった夏目次郎左衛門吉信の碑にも立ち寄ることができました。

まさに徳川幕府が誕生するまでの過程の重要な戦で爪痕を残した武者たちの痕跡を辿りました。

さらにここから西に少し足を伸ばして、佐鳴湖を目指します。

佐鳴湖から浜松城公園へ

佐鳴湖は家康の唯一の正室の築山殿が最後を遂げた場所です。

今回の大河ドラマでは印象的なシーンとして表現されています。

その築山殿が上陸されたとされる場所も通ってみました。

静岡県民だった頃に浜名湖には何度も訪れましたが、その側にある佐鳴湖は存在も知りませんでした。

周囲5キロほどの小さな湖ですが、昔は三河から浜名湖を経由して浜松城まで伸びる河川を結ぶ、物流交通の要衝だったそうです。

今はよく整備された遊歩道となっていて、ウォーキングやジョギングを楽しむことのできる自然豊かな憩いの場所となっています。

こうして湖畔をゆっくりランニングしていると、富士五湖やサロマ湖でのウルトラマラソンを思い出します。

思わず一周したい衝動に駆られましたが、今回は時間の都合もあり途中で引き返します。

再び浜松城公園へと戻り、公園の中を走り抜けて浜松駅方面へ。

最後はご当地名物のうなぎの蒲焼を堪能しました。美味しかった!

たびはつづく。

投稿者
KUGE RUN

九郎

コロナをきっかけにジョギングをはじめる。 「人はどうして走るのだろうか?」 と思いながら普段は地元の江の島周辺を走り、 ときどき各地で旅ランを楽しんでいる。

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