一週間後、2度目のサロマ湖100kmウルトラマラソンを走ります。
2度目の○○
昔、「2度目の○○」というタイトルのNHKの番組があり、世界の観光地を2回目に訪れたらどんな楽しみ方をするか、という企画がありました。
王道として押さえておくべき有名な観光名所は、ふつうは1回目に訪れていますので、2回目の訪問ではよりディープで穴場的な場所を巡る、横道を行ってみようというコンセプトでした。
僕の1回目のサロマ湖ウルトラマラソンは、完走するために全ての集中力と体力をひたすら費やした、と言っても過言ではありません。(記事はこちら)
そういう意味では、1回目はウルトラマラソンに参加する目的である「完走」という王道を、一応は体験したと言えるでしょうか。
横道で目にするもの
去年のサロマは、絶望と希望と、激闘と感動と、濃厚なミックスジュースみたいに色んな状況や感情が絡まり合って、一年たった今でも強烈な印象として鮮明に僕の中で刻まれています。
ただ一方で、100kmにもおよぶ長旅の視覚的な記憶は、まるで夢の中にいたようなワッカとサロマンブルーの絵以外には、断片的なものしか思い起こすことができません。
13時間の長時間にわたって集中力を切らすことなく、極限まで張り詰めた神経で戦い続けた僕の身体の機能が、通常なら旅で重要な役割を担う視覚と視覚的記憶の機能を低下させることで、何とかバランスさせることができたのではないか、と思っています。
去年のサロマでは、僕には「それしか」できませんでした。
1回目とは違うであろうサロマの横にある景色がどんなものなのか。
そこで目に映るものと、僕の中に湧いてくるであろう何かを確かめるために、
2回目の聖地へいってきます。
つづく