2023年6月25日、第38回サロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦しました。
サロマへの道
伝統あるサロマ湖100kmウルトラマラソンは、常人離れしたエキストリームな大会。
自分のようなにわかランナーが走るレースじゃないし、
経験もなく憧れだけで参加するには大きなハードルがありました。
エントリーしたからには出来る準備はしようと、
数ヶ月にわたり、コツコツと足を作りました。
ところが、直前の脹脛の肉離れで一時は参加を諦めかけました。
レース4日前に医者から1か月は運動禁止と言われてしまったからです。
5月下旬のフルマラソンのリカバリーが不十分なまま練習をして身体に負担が掛かっていました。
それでもあきらめの悪い僕は、悩んだ末に、
途中リタイアを前提としてスタートラインに立つことにしました。
レースへの出場条件として自分の中で決めたことは、
絶対に無理をしないこと。
具体的には、他人に迷惑を掛けないよう日常生活に影響させないこと、そしてその後のランニング生活に支障を残さないこと、と決めたのです。
もちろん、100kmは完走するのに無理をしないことはあり得ません。
だから、途中でリタイアすることが前提と思っていました。
レース当日ほ、気温が28℃まで上がる厳しいコンディションで、完走率は65%となりました。
そんな中、サロマの神様は僕に味方してくれました。
ケガを考慮したテーピングと低速走行作戦が功を奏し、
制限時間13時間の7分前でキセキのフィニッシュ。
望外の完走を果たすことができました。
聖地巡礼
終盤の75-93キロ。
ワッカ原生花園のある砂州が隔てる
サロマ湖のブルーとオホーツク海のブルー
そして広大な北のブルーの空とで構成される
「サロマンブルー」の景色に包まれました。
身体は疲労困憊、意識は朦朧
1秒でも早くゴールして休みたいのに
「この世とあの世の間を彷徨う」
僕は幼い頃によく見た夢の中にいるような感じで、
この光景がずっと終わらないでほしい
と思う不思議な感覚になりました。
走る前に思い描いていた以上の世界が、そこにはあリました。
サロマはやはり聖地でした。
旅はつづく